和菓子処 中津川

栗菓子の里
日本百名山のひとつ恵那山(2191メートル)の麓に広がる中津川は、豊かな自然に恵まれたまち。山の恵みをふんだんに使った独自の食文化があります。そのひとつが「栗」。大自然の中で育つ山栗はほくほくと甘く、栗と一緒に炊く「栗こわめし」は、すでに江戸時代には名物でした。もちろん栗はお菓子作りにも使われました。特に栗きんとんに代表されるとおり栗菓子には定評があり、「栗菓子の里」と呼ばれています。
中山道 中津川
古代から交通の要衝として栄えた中津川。江戸時代には中山道46番目の宿、東濃随一の宿として、皇族や幕府の要人も多く宿泊しました。もともと独自の文化を持ち、京や江戸の文化が入りやすかった中津川には粋な文人が多く、中津川の豪商たちによって俳句や茶の湯が発達。庶民にも広まっていきます。必然的に「味にうるさい」人も多くなっていきました。その味の伝統は今もなお受け継がれ、「中津川の食べ物はおいしい」といわれます。
茶の湯と中津川
茶の湯でお菓子は重要な脇役。お茶の席ででしゃばりすぎず、そして粋人たちをうならせる一級品となるお菓子を作るために、中津川の和菓子職人たちは切磋琢磨し合いました。そして生まれたのが栗きんとんなのです。

この地方で作られている栗の種

wase胞衣(えな)

8月下旬〜9月上旬
粒が大きく

一枝に沢山の果実をつける。
栗きんとんのために開発された。

wase丹沢(たんざわ)

9月上旬〜中旬
乙宗×大正早生。
淡褐色で縞模様が鮮明な三角形。
甘味が多く美味しい。

wase出雲(いずも)

9月上旬〜中旬
肉質は良く品質も良いが、

収穫がやや少ない。
産地粗放栽培に適する。

wase伊吹(いぶき)

9月中旬
銀寄×豊多摩早生。暗褐色。
帯円三角形。
強風で落下しやすい。

wase金華(きんか)

9月中旬
大正早生×金赤。赤褐色。
隔年結果がなく収穫も多い。
毬からは慣れて落実。

wase大峰(おおみね)

9月中旬〜下旬
小粒で甘味が強い。
豊産で加工適正に優れる。
実が付きすぎるので剪定が必要。

wase国見(くにみ)

9月上旬〜下旬
丹沢×石鎚。褐色。
光沢があり美しい。
実も毬もひときわ大きい。

nakate筑波(つくば)

9月下旬〜10月上旬
岸根×はやたま。赤褐色。
光沢ある帯円三角形。
適応性が良い日本の代表的品種。

nakate利平(りへい)

9月下旬〜10月中旬
日本栗×中国栗。暗紫褐色。
帯三角形。
甘味も品質も高いが収穫が少ない。

nakate有馬(ありま)

9月下旬〜10月上旬
偶発実生。褐色。
円形で座が大きく接線はほぼ直線。
山間地向きの品種。

nakate銀寄(ぎんよせ)

9月下旬〜10月上旬
日本で最も古い品種。暗褐色。
外観は美しく品質も優良。
丹波栗に多い品種。

okute石鎚(いしづち)

10月上旬〜中旬
岸根×笠原早生。赤褐色。
光沢ある円形。
台風の影響を受けにくい優良種。